「著者プロフィールも監修者も入れた。一次情報も載せた。それなのに、ChatGPTやAI Overviewで自社が出てこない」
E-E-A-T対策に取り組んでいる担当者から、いま最も多く聞く声です。
チェックリストは世の中に数多くありますが、そのほとんどは「自社サイトの中に何を書くか」で完結しています。
ところが2026年時点で公開されている大規模調査を読むと、AIに引用されるかどうかを最も強く左右しているのは、自社サイトの外側にある要素でした。ここに気づかないまま作業を続けると、工数だけが増えて成果が動きません。
この記事では、E-E-A-Tの4要素をLLMOの文脈で定義し直したうえで、一次データにもとづいて優先順位を示し、直接は測れないE-E-A-Tをどう評価するかまでを整理します。読み終える頃には、自社の何が弱く、次にどこへ工数を配分すべきかが判断できる状態になります。
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目次
- 1 結論|LLMOのE-E-A-T対策は「ページに書く」から「Web全体で証明する」へ
- 2 E-E-A-Tとは?4要素とTrustが最重視される理由
- 3 LLMO対策とE-E-A-Tの関係を整理する
- 4 データで見る|AI引用を左右しているのは何か
- 5 【Experience】経験|AIが複製できない一次情報をつくる
- 6 【Expertise】専門性|抽出されても意味が壊れない書き方
- 7 【Authoritativeness】権威性|E-E-A-Tの主戦場はサイトの外にある
- 8 【Trust】信頼性|Web全体での情報の一貫性を保つ
- 9 E-E-A-T対策の進め方|4ステップと効果測定
- 10 LLMO対策におけるE-E-A-Tに関するよくある質問(FAQ)
- 11 まとめ|E-E-A-Tは書くものではなく、積み上がるもの
結論|LLMOのE-E-A-T対策は「ページに書く」から「Web全体で証明する」へ

先に押さえておきたい3つの事実
本題に入る前に、この記事の土台になる3つの事実を提示します。いずれも一次データにもとづくものです。
第一に、AI引用と最も強く相関するのはオフサイト要素です。 Ahrefsが75,000ブランドを対象に実施した分析では、AI Overviewでのブランド言及と相関の強い上位3要因は、いずれも自社サイトの外にある要素でした。
第二に、そこには明確な断絶があります。 Web上での言及数が上位25%に入るブランドは、AI Overviewで中央値169回言及されていました。ひとつ下の層は14回です。約10倍の差が、連続的ではなく崖のように存在しています。
第三に、AIが引用する情報源の多くは、そもそも企業が働きかけられない領域にあります。 ChatGPTの被引用上位1,000ページを分析した調査では、企業側が影響を与えうるコンテンツは全体の32.3%にとどまりました。
この3点を踏まえると、E-E-A-T対策の重心をどこに置くべきかが見えてきます。
前提|E-E-A-Tは順位を上げる「スコア」ではない
もうひとつ、最初に共有しておきたい前提があります。E-E-A-Tはランキング要因ではありません。
E-E-A-Tは、Googleが検索品質評価者(人間の評価者)に配布している検索品質評価ガイドラインに登場する概念です。Googleは、E-E-A-Tという「スコア」がアルゴリズム内に存在するわけではなく、評価者はこの概念を使って検索結果の性能を評価しているのだ、という趣旨の説明を繰り返し行っています。
注意 :「E-E-A-Tを上げれば順位が上がる」という因果関係は成立しません。E-E-A-Tは、Googleの品質システムが報いようとしている性質を言葉にしたものであり、直接操作できるレバーではありません。
では意味がないのかというと、逆です。直接操作できないからこそ、小手先の対策が効かず、積み上げた企業だけが有利になる領域だといえます。この記事では「E-E-A-T対策」という言葉を、スコアを上げる作業ではなく、実体としての信頼を積み上げる取り組みという意味で使います。
E-E-A-Tとは?4要素とTrustが最重視される理由

経験・専門性・権威性・信頼性の定義
E-E-A-Tとは、コンテンツの品質を評価する4つの観点をまとめた概念です。2014年にE-A-T(専門性・権威性・信頼性)として登場し、2022年に「Experience(経験)」が加えられて現在の形になりました。
| 要素 | 意味 | 問われていること |
|---|---|---|
| Experience(経験) | 対象について実際に体験・実行した度合い | 本当にやった人が書いているか |
| Expertise(専門性) | その分野の知識・技能の深さ | 内容が正確で踏み込めているか |
| Authoritativeness(権威性) | その分野の情報源として認められている度合い | 第三者から認知されているか |
| Trustworthiness(信頼性) | 情報とサイト運営者の信頼できる度合い | 正確・誠実・透明であるか |
なぜTrust(信頼性)が最重要とされるのか
4要素は横並びではありません。Trust(信頼性)が中心に置かれると説明されています。専門性が高くても、情報が不正確だったり運営者が不透明だったりすれば、ページの評価は低くなるという考え方です。
この構造は、AI検索の文脈でも理にかなっています。生成AIは誤った情報を出力することを避ける設計になっており、参照先を選ぶ段階で「その情報を信用してよいか」の判断が働きます。信頼できない情報源は、専門的であっても引用されにくいというわけです。
よくある誤解|チェックリストを埋めれば評価されるわけではない
E-E-A-Tの解説記事の多くは、確認項目のリストで締めくくられています。著者情報、監修者、資格、受賞歴、出典、独自調査など、いずれも意味のある項目です。
ただし、これらは「実体があることの表示方法」であって、実体そのものではありません。 経験のない執筆者のプロフィールを詳しく書いても経験は生まれず、名前だけの監修者を置いても専門性は上がりません。表示の整備は必要条件ですが、十分条件ではないという点は押さえておいてください。
LLMO対策とE-E-A-Tの関係を整理する

LLMO・GEO・AIOの位置づけ
用語が乱立しているので、ここで整理しておきます。LLMO(大規模言語モデル最適化)は、生成AIが回答を作る際に自社の情報が参照・引用される状態を目指す取り組みを指します。GEO(生成エンジン最適化)もほぼ同義で使われます。
そのうえで、より広い総称としてAIOを位置づけます。
AIO(AI最適化)とは 主な対象:AI Overview+各種生成AI(AI検索全般) 目的:AI Overview対策とLLM対策(その他AI対策)を合わせた総称。AI検索全体で引用・紹介される状態をつくる
なお、Googleは公式ドキュメントで、AEOやGEOと呼ばれる取り組みについて、Google検索の観点からは生成AI検索への最適化は検索体験への最適化であり、つまりSEOそのものである、と明記しています。別の技術体系が必要になったわけではないという理解が出発点です。
SEOのE-E-A-TとLLMOのE-E-A-Tは何が違うのか
同じE-E-A-Tでも、評価される場面が違えば効き方も変わります。
| 観点 | SEO文脈のE-E-A-T | LLMO文脈のE-E-A-T |
|---|---|---|
| 評価の単位 | ページ・サイト単位 | ブランド・エンティティ単位 |
| 主な判断材料 | 自社ページの記述+被リンク | Web全体での言及・文脈 |
| 経験の示し方 | 体験に基づく記述 | 他所に存在しない一次情報 |
| 権威性の源泉 | 被リンク・サイト評価 | ブランド言及の量と広がり |
| 成果の現れ方 | 検索順位 | 回答内での言及・引用 |
決定的な違いは評価の単位です。検索エンジンはページを順位づけしますが、生成AIは「この話題ならどのブランドか」という単位で情報を扱います。だからこそ、自社サイトの外にある言及が効いてくるのです。
E-E-A-Tは「選ばれる資格」、LLMOは「選ばれる設計」
両者の関係は、こう整理すると実務に落としやすくなります。E-E-A-Tは候補に入るための資格であり、LLMOは候補の中から選ばれるための設計です。
資格がなければ設計は機能せず、設計がなければ資格は伝わりません。どちらかを選ぶ話ではなく、順番の話だと考えてください。
データで見る|AI引用を左右しているのは何か

ここからが本題です。バクリの海外リサーチチームが収集した一次データをもとに、何が効いているのかを確認します。
最も強い相関はブランド言及、被リンクは約3分の1
Ahrefsは、ドメインレーティング40超の75,000ブランドを対象に、AI Overviewでのブランド言及と各種要因の相関(スピアマンの順位相関係数)を分析しました。結果は次のとおりです。
| 要因 | 相関係数 | 種別 |
|---|---|---|
| ブランドのWeb言及数 | 0.664 | オフサイト |
| ブランド名アンカーテキスト | 0.527 | オフサイト |
| ブランド検索ボリューム | 0.392 | オフサイト |
| ドメインレーティング | 0.326 | サイト |
| 参照ドメイン数 | 0.295 | サイト |
| ブランド流入 | 0.274 | サイト |
| 被リンク数 | 0.218 | サイト |
| サイトのページ数 | 0.17 | サイト |
上位3要因はすべてオフサイトです。リンクの有無を問わないWeb上の言及が0.664であるのに対し、長年SEOの中心指標だった被リンク数は0.218にとどまりました。
同様の傾向は他の調査でも確認されています。Seer InteractiveがChatGPTでのブランド言及との関係を調べた分析でも、ドメインランク(0.25)や被リンク(0.10)は弱い相関にとどまっていました。
注意 調査元自身が明記しているとおり、相関は因果ではありません。言及の多いブランドはもともとブランド力が高く、それが両方の数値を押し上げている可能性があります。「言及を増やせばAIが引用する」と単純化しないでください。
上位25%は10倍引用される|「可視性の崖」
より実務に効くのは、分布のほうです。同調査では、Web言及数の四分位ごとにAI Overviewでの言及回数を集計しています。
| Web言及数の階層 | AI Overviewでの言及回数(中央値) |
|---|---|
| 上位25% | 169回 |
| 50〜75% | 14回 |
| 下位50% | 0〜3回 |
上位層とその下の層で約10倍の差があり、下位半分はほぼ言及されていません。Web上での存在感が一定の水準に達していないブランドは、AIから事実上見えていないということです。
加えて、調査対象のうち約26%のブランドはAI Overviewでの言及が一度もありませんでした。緩やかな比例関係ではなく、越えるべき閾値がある構造だと捉えるべきでしょう。
ChatGPTの被引用の約3分の2は操作できない領域
もうひとつ、施策の期待値を正すデータがあります。Ahrefsが2025年9月時点のChatGPT被引用上位1,000ページを分類した結果です。
企業が働きかけうるコンテンツは、教育系コンテンツ19.4%、レビュー5.8%、ニュース・メディア5.2%、ブログ記事1.9%で、合計32.3%。残りの約3分の2はWikipedia、企業のトップページ、アプリストアの掲載ページなどで占められていました。
さらに、被引用ページの3割近くは従来の検索流入がほぼないページでした。検索順位の高いページを増やす発想だけでは、引用の獲得に届かないことを示しています。
ここから導けるE-E-A-T対策の優先順位
以上を整理すると、優先順位は次のようになります。
- 第三者メディア・比較記事・レビューでの言及を獲得する(権威性)
- 他所に存在しない一次情報を自社で持つ(経験)
- Web全体で情報の一貫性を保つ(信頼性)
- 抽出されても意味が壊れない書き方に整える(専門性)
多くの企業が4から着手して止まっているのが現状です。順番を入れ替えるだけで、同じ工数の効き方が変わります。
【出典】Ahrefs「An Analysis of AI Overview Brand Visibility Factors (75K Brands Studied)」 https://ahrefs.com/blog/ai-overview-brand-correlation/ Ahrefs「67% of ChatGPT’s Top 1,000 Citations Are Off-Limits to Marketers」 https://ahrefs.com/blog/chatgpts-most-cited-pages/
【Experience】経験|AIが複製できない一次情報をつくる

Googleが定義する「ありふれていないコンテンツ」
Googleの生成AI最適化ガイドは、AI検索での可視性に長期的に最も影響するのは独自で有用なコンテンツだとしたうえで、「ありふれた(commodity)コンテンツ」と「ありふれていない(non-commodity)コンテンツ」を対比しています。
前者の例として挙げられているのは、誰が書いても同じになる一般論をまとめた記事です。後者は、実際に経験した人でなければ書けない具体的な話です。生成AIが自力で作れてしまう内容には、参照する理由がありません。
一次情報の作り方
一次情報というと大規模な調査を想像しがちですが、実務ではもっと手前に材料があります。
自社に蓄積されている支援データや実測値、現場で繰り返し発生している判断の分岐、顧客から実際に受けた質問とその回答、試して失敗した施策の記録。いずれも社外には存在しない情報です。これらを数値と条件付きで書き切ることが、最も再現性の高い経験の示し方になります。
重要なのは「いつ・どんな条件で・何件を対象に」を明記することです。条件のない数値は、AIにとっても読者にとっても検証できない主張にしかなりません。
避けるべきこと|既存情報の言い換えは評価されない
逆に効かないのが、既存の記事を読んでまとめ直す作り方です。同ガイドも、インターネット上で既に語られていることを焼き直しただけの内容や、生成AIが容易に作れる内容を避けるよう明記しています。
網羅性を高めるほど独自性が薄まる、という構造的なジレンマがあります。「これは自社にしか書けないか」を各章で自問するのが、最も簡単な判定方法です。
【Expertise】専門性|抽出されても意味が壊れない書き方

定義文と結論ファーストで「答えの単位」をつくる
生成AIは、ページ全体ではなく、質問に対応する部分を取り出して回答を組み立てます。したがって、取り出された箇所だけを読んでも意味が通る書き方が有利になります。
具体的には、各見出しの直後に結論を一文で置くこと、「〇〇とは、△△のことです」という定義文を明確に書くこと、比較や一覧は表にすること。いずれも読者にとっての読みやすさと両立する工夫です。
チャンク化との違い|Googleが不要と明言している点
ここで、よく混同される点を切り分けておきます。Googleの生成AI最適化ガイドは、AIのためにコンテンツを細切れに分割する「チャンク化」は不要だと明記しています。Googleのシステムは複数の話題を含むページを理解し、該当箇所を抽出できるためです。
つまり、必要なのは物理的にページを分割することではなく、論理的に意味の単位を明確にすることです。300字ごとに区切る、といった機械的な作業は求められていません。同ガイドは、AI向けに文章を書き換える必要もないとしています。
執筆者・監修者情報の書き方と、その限界
執筆者と監修者を分けて記載し、経歴と専門領域を具体的に書くこと自体は有効です。ただし前述のとおり、これは実体の表示方法であって、実体を作る手段ではありません。
効果を持たせたいなら、その人物が社外でも認知されている状態、外部メディアへの寄稿、登壇、書籍、業界での言及とセットにする必要があります。ここでも、鍵は自社サイトの外にあります。
【Authoritativeness】権威性|E-E-A-Tの主戦場はサイトの外にある

なぜ被リンクよりブランド言及が効くのか
データが示したとおり、AI引用と最も強く相関していたのはリンクではなく言及でした。理由は、言語モデルの成り立ちを考えると理解しやすくなります。
言語モデルは大量のテキストから、語と語の共起関係や文脈を学習します。リンクは「どこへ行くか」を示す情報ですが、言及は「どう語られているか」という情報です。ある分野の話題で自社名が繰り返し登場していれば、その分野の候補として想起されやすくなります。リンクの有無を問わないテキスト上の言及が効くのは、この仕組みによるものです。
言及を増やす3つの経路
とはいえ、言及は直接買えるものではありません。実務では次の3経路が現実的です。
第一に、プレスリリースと広報活動。新しい取り組みや自社調査の結果を公開し、メディアに取り上げられる機会を作ります。自社調査は一次情報の獲得と言及の獲得を同時に満たすため、費用対効果が高い施策です。
第二に、第三者メディアへの寄稿と登壇。業界メディアやイベントでの発信は、企業名と専門領域を結びつけて語られる機会になります。
第三に、比較記事・レビュー記事への掲載。AIが引用するコンテンツのうち、企業が影響を与えうる領域には教育系コンテンツとレビューが多く含まれていました。自社を扱う比較記事が存在するかどうかは、確認する価値があります。
「不自然な言及の獲得」はGoogleが明確に否定している
一方で、やってはいけないことも明示されています。Googleの生成AI最適化ガイドは、Web上で不自然な「言及」を集めようとする行為について、見た目ほど有効ではないと明記しています。中核のランキングシステムは高品質なコンテンツを評価し、別のシステムがスパムをブロックしており、生成AI機能はその両方に依存しているためです。
言及の「量」だけを機械的に増やす施策は、リスクに対して見返りが釣り合いません。 実体のある取り組みを発信し、その結果として語られる状態を作る。遠回りに見えて、これが唯一続く方法です。
【Trust】信頼性|Web全体での情報の一貫性を保つ

企業情報・実績・数値の表記ゆれをなくす
生成AIは複数の情報源から自社の情報を集めます。このとき、サイトごとに会社名の表記や事業内容、実績の数値が食い違っていると、AIは誤った情報を出力するか、確信が持てず言及を避けます。
自社サイト、採用ページ、プレスリリース配信先、業界ディレクトリ、SNSのプロフィール。これらの記述を突き合わせ、少なくとも会社名の正式表記・事業内容の説明・主要な実績数値は統一しておきます。地味ですが、着手コストが低く効果が読める作業です。
出典・更新日・責任の所在を明示する
信頼性は、内容の正しさだけでなく検証可能性で判断されます。実務上は次の3点が最低ラインです。
- 数値や引用には出典と調査時期を併記する
- 記事の公開日と更新日を明示する
- 運営者情報と問い合わせ先を明確にする
いずれも読者にとっての誠実さそのものであり、AI向けの特別な作業ではありません。
構造化データの位置づけ|必須ではないが整える理由
構造化データについて、Googleの生成AI最適化ガイドは生成AI検索のために必須ではなく、特別なスキーマも不要だとしています。一方で、リッチリザルトの対象となるためSEO戦略の一部として継続する価値はある、とも述べています。
したがって位置づけは明確です。「AIに引用されるための施策」ではなく「検索全体の基盤整備」として実装する。 これを取り違えると、構造化データの実装に過大な期待を寄せることになります。
E-E-A-T対策の進め方|4ステップと効果測定

STEP1 現状診断|AI引用とブランド言及を可視化する
最初にやるべきは施策ではなく計測です。主要な生成AIに自社の領域に関する質問を投げ、どのブランドが挙がるか、自社は挙がるか、どの情報源が参照されているかを記録します。
あわせて、Web上で自社名がどれだけ言及されているかも確認します。前述の「可視性の崖」を踏まえると、自社が下位50%にいるのか上位25%にいるのかで、打つべき手がまったく変わります。
STEP2 4要素のどこが弱いかを切り分ける
診断結果を4要素に紐づけます。判断の目安は次のとおりです。
| 症状 | 弱い要素 | 対応 |
|---|---|---|
| 競合は挙がるが自社は挙がらない | 権威性 | 言及獲得を優先 |
| 言及されるが内容が誤っている | 信頼性 | 情報の一貫性を整備 |
| 引用はされるが浅い扱い | 経験 | 一次情報を作る |
| 該当ページはあるのに拾われない | 専門性 | 記述構造を見直す |
STEP3 オンサイトとオフサイトの工数配分を決める
多くの現場では、工数の大半がオンサイト(記事執筆・構造化データ・プロフィール整備)に配分されています。データが示す構造を踏まえるなら、言及獲得を含むオフサイト側にも明確に工数を割り当てる必要があります。
配分の正解は状況によりますが、STEP1で自社が下位50%にいると判明した場合、記事本数を増やす前に言及を作る施策へ寄せるほうが合理的です。調査データでも、サイトのページ数はAI言及との相関が最も弱い部類(0.17)でした。
STEP4 代理指標で効果を測る
E-E-A-Tそのものは測れません。したがって、代理指標を定めて定点観測します。
- 推薦率:あらかじめ設定したプロンプト群のうち、自社が言及された割合
- 言及の質:どの文脈で、どの競合と並べて語られているか
- Web言及数:自社名の登場回数の推移
- AI経由の流入:計測可能な範囲での参照元別セッション
月次で同じプロンプトを投げ続けることで、施策と反応の関係が見えてきます。バクリでは、この可視化を起点に施策の優先順位を組み立てる進め方をとっています。
内製できる工程/外注が向く工程
| 工程 | 内製しやすさ | 補足 |
|---|---|---|
| 情報の一貫性整備 | 高い | 棚卸しは自社が最も正確 |
| 一次情報の作成 | 高い | 素材は社内にある |
| 記述構造の改善 | 中程度 | 型を決めれば運用可能 |
| 言及獲得(PR・寄稿) | 中程度 | 企画は内製、実行は分担 |
| 推薦率の定点観測 | 低い | 計測設計と継続運用が必要 |
LLMO対策におけるE-E-A-Tに関するよくある質問(FAQ)
Q1. E-E-A-Tを強化すれば検索順位は上がりますか?
E-E-A-Tはランキング要因ではなく、アルゴリズム内にE-E-A-Tスコアも存在しません。ただし、E-E-A-Tが説明している性質——正確さ、独自性、第三者からの評価——は、実際の評価に関わる多くのシグナルと結びついています。直接のレバーではなく、結果として効く領域だと捉えてください。
Q2. 監修者を立てればAIに引用されるようになりますか?
それだけでは変わりません。監修者の記載は専門性を示す表示方法であり、実体を作る手段ではないためです。効果を持たせるには、その人物や自社が社外でも語られている状態とセットにする必要があります。
Q3. 被リンク獲得はもう不要ですか?
不要ではありません。75,000ブランドの分析でも被リンクは弱いながら正の相関(0.218)を示しています。ただしブランド言及(0.664)と比べれば影響は小さく、同じ工数ならどちらに寄せるかという配分の問題です。
Q4. 中小企業でも権威性は作れますか?
作れます。全方位で認知を得る必要はなく、扱う領域を絞れば言及は集まりやすくなります。自社調査の公開や現場データの発信は、規模に関係なく実行でき、一次情報と言及を同時に獲得できる施策です。
Q5. 効果はどのくらいで現れますか?
言及の蓄積が前提になるため、数か月単位で見る必要があります。だからこそ推薦率などの代理指標を先に決め、変化を追える状態を作ってから施策に着手することをおすすめします。
まとめ|E-E-A-Tは書くものではなく、積み上がるもの
LLMOにおけるE-E-A-T対策を一言でまとめるなら、重心をサイトの内側から外側へ移すことです。著者情報や監修表示、構造化データの整備は必要な土台ですが、それだけで引用が増えることはありません。AI Overviewでの言及と最も強く相関していたのはWeb上のブランド言及であり、被リンクの約3倍の数値でした。しかも上位25%とその下の層には約10倍の差があり、下位半分のブランドはほぼ言及されていません。
同時に、期待値も正しく設定しておく必要があります。E-E-A-Tはランキング要因ではなく、操作できるスコアでもありません。Googleは、AI向けの特別なファイルもチャンク化もAI向けの書き換えも不要だと明言しており、不自然な言及の獲得についても有効ではないとしています。裏を返せば、実際の経験にもとづく、他所には存在しない情報を作ることこそが残された打ち手だということです。
進め方はシンプルです。まず自社が今どう扱われているかを可視化し、4要素のどこが弱いかを切り分け、オンサイトとオフサイトの工数配分を決め、代理指標で変化を追う。この順番を守れば、成果の出ない作業に工数を吸われることはなくなります。
自社のAI検索での扱われ方を把握し、E-E-A-T強化の優先順位を整理したい方は、お気軽にご相談ください。
まずは自社のAI検索対策状況を無料で診断しませんか?
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