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AI時代の新SEO|ゼロクリック検索で勝つブランド戦略とは

海外最新AISEOの研究発信しているBAKURI株式会社です。

今回は、Forbes Business Councilで話題になった「ゼロクリック時代のブランド発見戦略」について、海外の最新データをもとに解説していきます。
最近、「LLMO」や「AISEO」といった新しいSEO用語を耳にすることが増えてきました。多くのデジタルマーケティング代理店やSEOベンダーが、ChatGPTやGeminiといったAI検索エンジンへの最適化サービスを提供し始めています。

しかし、そもそもなぜ今、こうした新しい対策が必要になってきたのでしょうか?
その背景にあるのが、ゼロクリック検索という現象です。

▼前編をまだお読みでない方はこちら
【前編】欧米企業が先行するAI検索最適化|なぜ日本企業は出遅れているのか?

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ゼロクリック検索とは?なぜ今注目されるのか

ゼロクリック検索とは、検索結果ページで答えが完結し、ユーザーがどのサイトもクリックしない状態を指します。

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例えば:
「渋谷 天気」→ 天気が直接表示される
「Amazon 創業者」→ ジェフ・ベゾスと即答
「SEOとは」→ AI生成の要約文が表示される
2026年現在、検索結果の約60%がクリックされずに完結しているというデータもあります。

これまでのSEOは「検索結果で1位を取る」「クリックされる」ことがゴールでした。
でも今は、AIがあなたのサイトを読んで、要約して、ユーザーに伝える時代。
つまり、クリックされなくても、AIに引用されることが新しい勝ち筋なんです。

従来のSEOとAI時代の新SEO、何が違う?

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従来のSEO(〜2023年)
・キーワードランキング重視
・クリック率(CTR)が成果指標
・タイトルとメタディスクリプションの最適化
・被リンク獲得が鍵

新しいSEO=GEO(Generative Engine Optimization)(AISEO)
・AIに引用されることが目標
・成果指標は「ブランド言及数」「引用回数」
・明確で構造化されたコンテンツ
・第三者ソースでの信頼性構築

Forbesのエキスパートたちはこれを「GEO(Generative Engine Optimization)=生成AIエンジン最適化」(AISEO)と呼んでいます。

前編の記事でも解説しましたが、日本では「LLMO」という言葉が使われていますが、グローバルスタンダードは「AIO/AISEO」です。テキストだけでなく、画像・動画・音声などのマルチモーダルコンテンツ最適化が必須の時代になっています。

AIに選ばれるブランドになるための5つの戦略

Forbes Business Councilの20人のマーケティングリーダーが実践している戦略から、特に重要な5つをピックアップしました。

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1. ブランドボイスを統一する

AIは一貫性のある情報を好みます。
広告、PR、SEO、SNS、すべてのチャネルで同じメッセージ、同じトーン、同じ言葉遣いを徹底することで、AIはあなたのブランドを「信頼できる情報源」として認識します。

悪い例:
サイトでは「マーケティング支援ツール」
SNSでは「広告運用サポートシステム」
プレスリリースでは「デジタルマーケティングプラットフォーム」
これでは、AIは混乱します。

良い例:
すべてのチャネルで「中小企業向けマーケティング自動化ツール」と統一
一つの明確な問題を、一つの明確な言葉で語り続ける。これが鉄則です。

Glue Advertising and Public Relationsのシンディ・マクレス氏は、「AI搭載の回答エンジンは、明確な構造、実証された専門知識、信頼できる引用、深さを持つコンテンツを優先的に選択する」と述べています。

2. 「答えそのもの」になる

これまでは「検索上位」を目指していました。
これからは「AIが引用したくなる、最も明確な答え」になることが重要です。

具体的には
・Q&A形式のコンテンツ構造
・箇条書きや表を使った明快な情報整理
・数字やデータによる裏付け
・引用しやすい一文(サウンドバイト)の設計
BlushushのサヒルガンディCEOは、「AI回答エンジンは、声に出して読んだときに明確で一貫性があり、自信に満ちたブランドを評価する」と指摘しています。

「このブランドを引用すれば間違いない」とAIに思わせることがゴールです。

3. 第三者ソースでの言及を増やす

実は、AIは自社サイトだけでなく、外部の情報源も重視します。
特に
・オンラインメディアの記事
・Reddit、Quora、noteなどのコミュニティ投稿
・Googleマップのレビュー
・業界フォーラムでの言及

実例:ローカルカフェの成功事例
Clarity Digital社のアル・セファティ氏が紹介した事例では、あるローカルカフェの公式サイトはシンプルな1ページだけでした。

しかし、YelpやGoogleマップ、Tripadvisorでの高評価レビューが多数あったため、AI検索で「渋谷 おすすめカフェ」と検索した際にトップ表示されました。

つまり、「AIに評判の良いブランド」と認識させることが鍵なんです。

4. 構造化データとエンティティ認識

AIは「キーワード」よりも「エンティティ(実体)」を重視します。

エンティティとは
人物名(例:イーロン・マスク)
ブランド名(例:Nike)
製品名(例:iPhone 15)
場所(例:東京タワー)
これらを明確に構造化データとしてマークアップすることで、AIはあなたのブランドを正確に理解し、引用しやすくなります。

実装すべき構造化データ
Schema.org Organization(組織情報)
Schema.org Product(製品情報)
Schema.org FAQPage(よくある質問)
Schema.org HowTo(使い方ガイド)
Schema.org VideoObject(動画コンテンツ)
Schema.org ImageObject(画像情報)
schema.orgを使った構造化マークアップは、もはや必須スキルです。

※構造化データの具体的な実装方法については、前回の記事で解説しています: 
なぜ私たちは「LLMO」ではなく「AISEO」と呼ぶのか

5. ロングテールキーワードと音声検索対応

「SEO対策」よりも「フリーランスマーケターが今すぐできるSEO対策5選」のような具体的で会話調のキーワードが重要になってきています。

なぜなら、AIアシスタントや音声検索では、ユーザーは自然な話し言葉で質問するからです。

音声検索の例
「おすすめのSEOツールは?」
「渋谷でコスパの良いランチはどこ?」
「Googleアナリティクスの設定方法を教えて」
こうした質問に明確に答えるコンテンツが、AI時代のSEOで勝ちます。

R Public RelationsのエミリーレイノルズCMOは、「ロングテールキーワードは音声クエリをより忠実に模倣しているため、AI搭載エンジンや音声入力形式での検索性が向上する」と述べています。

海外事例:AI引用で300%増を達成した企業の戦略

Forbes Business Councilの事例の中で、特に注目すべきはPravda SEO社の金融クライアント事例です。

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実施した施策:
Featured Snippet(位置ゼロ)を狙ったコンテンツ最適化
よくある質問に対する明確で簡潔な回答を冒頭に配置
箇条書きや表を活用した視覚的な情報整理
Q&A形式の記事作成
実際のユーザーが検索する質問を徹底調査
1つの記事に1つの質問に答える構造
構造化データの徹底実装
FAQPage、HowTo、Organizationスキーマの実装
JSON-LD形式での記述

結果:
ゼロクリック検索での可視性が300%増加
ブランド検索が25%増加
サイト訪問数は横ばいでも、ブランド認知度が大幅向上
問い合わせ数は40%増加(質の高い見込み客の獲得)

この事例が示すのは、「クリックされなくても、AIに引用されることでブランド価値が高まる」という新しいマーケティングの形です。
Pravda SEO社のオレグ・レヴィタスCEOは、「もはやクリックを獲得することではなく、答えそのものになることが重要だ」と強調しています。

マーケターとして押さえるべきポイント

ここまでの内容を、実務に落とし込むとこうなります

すぐできること(今日から実践)
✓ 自社サイトのFAQページを強化
✓ Googleビジネスプロフィールのレビュー獲得施策
✓ note、LinkedIn、業界メディアでの発信強化
✓ 構造化データの導入(JSON-LD形式)
✓ ChatGPT、Perplexityで自社ブランドを検索してみる

中長期で取り組むこと(3〜6ヶ月)
✓ ブランドメッセージの統一プロジェクト
✓ 第三者メディアへの寄稿・PR活動
✓ 社内SME(Subject Matter Expert)による専門コンテンツ制作
✓ YouTubeやポッドキャストなどのマルチモーダルコンテンツ展開
✓ 定期的なAI検索での自社可視性モニタリング

クリックから引用へ、SEOの新時代 |まとめ

ゼロクリック時代は、マーケターにとってピンチではなくチャンスです。
なぜなら、信頼性と専門性さえあれば、大手企業に勝てる可能性があるから。
AIは権威だけでなく、「明確さ」「一貫性」「信頼性」を評価します。

スタートアップやフリーランスでも、正しい戦略で発信を続ければ、AIに選ばれるブランドになれるんです。
今日からできること、一つだけ決めて実行してみてください。
私も引き続き、このAI時代のマーケティングを実践しながら、noteで情報発信していきます。

皆さんは、どう思いますか?
コメント欄でぜひご意見をお聞かせください!

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mail: sales2@bakuri.co.jp
HP: https://www.bakuri.co.jp/

参考・引用元
Forbes Business Council – How To Optimize For Brand Discoverability In A Zero-Click World
https://www.forbes.com/councils/forbesbusinesscouncil/2026/01/27/how-to-optimize-for-brand-discoverability-in-a-zero-click-world/

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