Webマーケティングの外注の費用相場【業務委託先の選び方と内製化した方がよいケース】

「SEO対策費用が半年で○○○万円っていわれたけど、これって適正なの?何社か相見積もりとっているけど、みんな言ってることがバラバラで何を軸に判断すればよいかわからない。」
「社長は安い方がいいって言うけど、本当にそれで良いのだろうか、適切な費用を理解したうえで自社に合った外注先の選び方が知りたい。」

自社でWebマーケティングを実行したいと考えているものの、自社に知見のあるスタッフがいないと悩んでいる方も多いでしょう。

そんなとき、一つの選択肢になるのがスキルのある外部に委託することです。

すでにスキルを持っているプロに外注すれば、自社のリソースを使わずに迅速にWebマーケティングを始められます。しかし、Webマーケティングに取り組む目的や費用感を把握しておかないと、出費がかさむだけで求めている成果が得られない可能性があります。

また、企業によっては外注よりも内製化した方がよいケースもあるでしょう。

はたまた、業務委託のWebマーケティングのプロフェッショナルを一時的に雇うみたいなことも検討してもよいかもしれません。

取りうる選択肢としては以下になります(弊社のHP参照)。

上記を見ると内製化がよいように思えますが、社内の人員が不足していたり、プロジェクトに緊急を要するなどの急ぎの場合には、主に広告代理店に外部発注するというのも選択肢です。

なお、フリーランスやWebマーケティングのプロフェッショナルの業務委託の方をマネジメントする自社の人材が必要になるので、その点丸投げできる広告代理店は社内工数のない場合には渡りに船といえます。

そこで本記事では、Webマーケティングの外注にかかる費用相場や選び方、内製化した方がよいケースなどを紹介します。

【Webマーケティングの外注化・内製化について相談する】

Webマーケティングの外注(外部発注)にかかる費用相場

ここではWebマーケティングの外注にかかる費用相場を表にまとめました。

【ソリューション】【金額幅】【金額を左右する軸】【おすすめの決め手】
Webサイト分析(アクセス解析)3万円〜50万円
※金額の大小は、主にサイトの規模感や分析対象ページ数、工数による。
分析対象ページ数分析のクオリティとそれなりの金額か
SEOコンサルティング月額5万円〜50万円
※金額の大小は、主に個人の方なのか、制作会社のオプション的な立ち位置なのか、SEO専門業者なのか、その会社の知名度、実施内容(どこまで改善提案するのか)品質クオリティなどにより上下する。
品質、実施内容提案。改善のクオリティとそれなりの金額感
コンテンツマーケティング
※SEO目的でのライティングを前提としたソリューション。
月額15万円〜30万円
※基本的にコンテンツマーケティング、ライティング業務は専業のSEO会社が施策する前提です。この場合、記事数や文字数、業種(FPなどの専門ライターや医療系のライターなど)により金額が上下する。
記事本数本数とライターの質と金額のバランス
Web広告運用代行
SNS広告、DSP広告含む
広告費の20%〜もしくは広告予算の20%
※この20%の捉え方は各社により異なる。
※別途、初期設計用がかかる場合あり。
業界平均20%運用体制と運用者のクオリティとマージン率
アフィリエイト広告月額ASP費用3万円〜5万円
ASP成果報酬(成果単価の15~20%など)※アフィリエイト広告は直接ASPで掲載する場合と代理店に依頼するパターンがある。代理店に依頼する場合には、固定費や代理店マージンが別途20%など(ただしここはリスティング広告ほど厳密ではない)かかる場合が多い。
業界平均代理店に発注する場合、ワンタグを持っているか、運用工数をどこまでかけてくれるか
サイト改善コンサルティング
※Webサイトの課題をある程度明確にした上で、ABテストなどで検証して行く業務を想定。
月10万円~30万円
※ここもスコープ、工数により金額が上下します。
スコープと工数自社の課題と見合ったスコープになっているか金額と見合った工数でやってくれるか
SNS運用代行月額5万円〜50万円
※ここも投稿頻度や画像の加工の有無、返信対応などの工数によりかなり上下する。
投稿本数過去実績や投稿の運用体制、画像の質など
YouTube運用代行月額20万円〜100万円
※動画の制作も含む場合を想定。企画から行うのか、何本制作するのかにより上下する。
制作内容、動画本数過去実績や動画の質、企画出しなどどこまでスコープとしてやってくれるかと見合う金額感か
Web戦略設計(コンサルティング)月額20万円〜
※ここも工数次第。
工数担当との相性や提案の納得感と金額のバランス

ちなみに、ここで紹介する費用相場はあくまでも目安であることを留意しておいてください。委託先や依頼したい範囲などで費用が大きく変わるので、詳細を確認したい方は実際に見積もりを取るようにしましょう。

以下で、各業務内容について解説します。

サイト分析(アクセス解析):3万円〜50万円

サイト分析(アクセス解析)の費用相場は3万円〜50万円が目安です。
前述の通り、金額の大小はサイトの規模感や分析対象ページ数、どこまで分析、解析するのかなどの工数によります。

具体的な業務内容としては、自社サイトを分析して成果を出すために障壁になっている課題や改善点を提案してもらえます。

  • PV数
  • CV数
  • 直帰率
  • エンゲージメント率
  • リピート率
  • 流入元
  • 離脱ポイント

上記のような要素を分析して、自社サイトの目的を達成するための改善点をあぶり出します。

近年ですとGoogleアナリティクス4をメインでアクセス解析をすることが多いように思えます。

また、定量的なアクセス解析だけでは、定性的なページ内の動きなどはわかりませんので、ヒートマップ分析を行うこともあります。
ヒートマップツールはいろんな会社が出していますので、ぜひご自身で調査ください。 弊社ではPTengine(PTエンジン)をよく利用しています。

各種データを正しく分析し、解析するには知識が必要なため、外注されるケースが多い業務です。対象のサイトの規模や目的によって費用感が変わります。

SEOコンサルティング:月額5万円〜50万円

SEOコンサルティングの費用相場は月額5万円〜50万円ほどが目安です。

こちらも前述の通り、提案のクオリティやスコープ(どこまでSEO改善を請け負ってくれるのか?)によりかなり金額が異なります。
注意したいのはクオリティです。ある程度の金額を出しているのに自社に対してオリジナルの提案でなく、汎用的なSEOの提案だったということはよくあります。
大手だからといって安心で無く、しっかりと自社に即したSEOの課題と解決をしてくれる会社なのかを見極めましょう。

オリジナルでSEOの課題を提案しようとすると、Webサイトの分析やSearchConsoleをやキーワードツールを駆使してかなりの工数がかかるものです。
この点、費用対効果を見込むに自社のサイトに沿ったSEO改善提案になっているかをしっかりと見極める事が重要です。

  • KPIをもとにSEOロードマップの作成
  • キーワードリサーチ
  • キーワードの種別調査
  • キーワードの上位表示可否判断
  • SEO内部上の課題
  • 外部対策
  • SEO流入をコンバージョンにつながる導線設計
  • キーワードとの関連性をあげるコンテンツ制作
  • SEOパフォーマンスレポートの作成

上記のような業務を依頼できますが、その範囲や競合性の高さによって費用が変わってきます。

商品の販売促進や問い合わせ獲得など、自社の目的に合ったキーワード選定やSEO戦略設計などは労力がかかる分、費用も高くなるケースが多いです。

自社のニーズや予算に応じて、最適なプランを選択することが重要になります。

コンテンツマーケティング:月額15万円〜30万円(またはそれ以上も)

コンテンツマーケティングの費用相場は、月額15万円〜30万円が目安ですが、場合によっては記事数やオウンドメディアの規模感により、100万円以上なども意外と多くあります。
ある意味記事数の予算をどれくらいとっているかに依存するところが大きいです。

SEOを前提としたコンテンツマーケティングの場合、SEOと同じように、キーワードの設計から入ります。SEOの記事テーマ選び、実際のライティング、文脈やオリジナル性を出すためのコンテンツを企画から実際のライティングまで依頼できます。制作に時間がかかるコンテンツは、その分費用も高額になるイメージです。

  • キーワード選定
  • キーワードの種別判別
  • キーワードの上位表示可否
  • キーワードにそった記事テーマ選び
  • 月にどれくらい記事コンテンツを制作するか
  • どのようなコンテンツを制作するかの企画をどこまで外部に投げるか
  • ターゲット選定や戦略設計も依頼するか

上記のような要素でも費用が変動するため、あらかじめある程度のイメージを持って見積もりを依頼するとよいでしょう。

Web広告運用:広告費または広告予算の20%〜

Web広告運用の費用相場は、広告費または広告予算の20%〜が目安です。

リスティング広告は日々の細かい運用チューニングがメイン業務になります。
また、様々な媒体の提案も含みます。「運用型」という文字通り、クライアント様の予算を預かり運用し、「結果」としてお返しするのが業務です。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告(リターゲティング広告含む)
  • SNS広告
  • DSP
  • アドネットワーク など

上記のような運用型のWeb広告を細かくチューニングしてコンバージョンを向上させる施策です。

広告キャンペーンの設計やタグの設置、ターゲット選定、広告クリエイティブの作成、パフォーマンスの分析などを通じてROIの最大化を目指します。

外注先によって異なりますが、広告予算に応じて費用が変動したり、初期費用がかかったりするケースもあります。また、成果報酬型を採用している広告代理店などもあるので、選択肢も広く思えますが、実際には業界平均20%でやっている会社が多いのではないでしょうか。
ここまでは20%、この金額以上なら15%、金額のテーブルを設ける会社もあります。

Web広告運用を外注する際は、日々の運用のみならず、上手くいかなくなった際の打ち手を多数保有している業者を選ぶことをおすすめします。
運用は様々な要因で急に上手くいかなくなることもありえます。その場合に改善し元に戻すスピードが早い方が良いわけですが、このリカバリー施策をいくつもっているのかが結構なポイントになると思っています。

たとえば、幅広い媒体に対応し、さまざまな媒体に対応している業者であれば、リカバリーの課題解決に最適な運用方法を提案してもらえるでしょう。

アフィリエイト広告:ASP月額掲載費用3万円〜5万円+ASP成果報酬(成果単価の15~20%など)

アフィリエイト広告の費用相場は、直接ASPに依頼して掲載するのか、代理店に依頼するのかでパターンが分かれます。
直接ASPに依頼する場合には、ASP月額掲載費用3万円〜5万円+ASP成果報酬(成果単価の15~20%ほど)が目安です。

また、代理店に委託する場合には、さらに固定費やマージン(20%~30%程度)が掛かります。
代理店に依頼するメリットは、各ASPとのディレクション業務を巻き取ってくれる、ワンタグを保有している場合、成果の判定が楽になるなどのメリットがあります。
また、もちろんASPを通じての各媒体のリクルートや特別単価の提案などもしてくれます。
多少単価が高くなってでも、アフィリエイト広告を集客の1つの軸とする場合、自社だけではやりきることが難しい場合もあり、依頼するメリットも大いにあります。

アフィリエイト広告を代理店に外注すると、主に以下のような業務を代行してもらえます。

  • 販売したい商品やサービスに最適なASPやメディア掲載先の選定
  • ASPや掲載先との交渉
  • 広告クリエイティブ提案
  • 成果の可否管理
  • データの集計や分析
  • 特単などの件数アップの提案

アフィリエイト広告は商品を効率的に宣伝できる一方で、掲載される媒体を管理しにくいデメリットがあります。例えば、悪質なブロガーに自社商品を紹介された場合、自社商品の評判が落ちてしまうリスクがあるのです。

プロの業者に外注することで、リスクヘッジをしながら効果的に運用してもらえます。
また、ポイントサイトの掲載も還元ポイント次第で件数が出すぎてしまったり、思った以上に成果が出たがその後のリピートにつながらなかったなどの落とし穴もあります。このようなポイントサイトは適している商材と適していない商材があります。
こういったポイントサイトの使い方の提案も代理店さんにお願いするのも1つの手だと思います。

サイト改善コンサルティング:1万円〜30万円

サイト改善コンサルティング費用相場は10万円〜30万円が目安です。
サイトの課題分析・アクセス解析の結果、ネックがわかり、一通り改善できたとしましょう。 さらに成果を出すためにサイトの見せ方や導線を変えるA/Bテストをしたりする業務です。

A/Bテストの試行回数やサイトのどこまでの金額でやってくれるかが見極めのポイントになります。
また、接客ツールやチャットボットなどのツールを入れる場合にはさらにツール費用もかかりますので、この点にも注意が必要です。

SNS運用代行:月額5万円〜50万円

SNS運用の費用相場は月額5万円〜50万円が目安です。
SNSの運用代行は、投稿の内容の精査や投稿本数、画像の調整工数などにより金額が上下します。どのようなアカウントにしていきたいのかの戦略からお願いする場合には結構な費用になることが予想されます。

主に以下のような業務を外注できます。

  • SNS戦略策定
  • アカウントのコンセプト設計
  • 画像調整
  • 投稿コンテンツ制作
  • 投稿管理
  • 返信対応
  • 分析とレポーティング

ブランドの認知度アップや商品の販売促進など、コンセプトによって最適なターゲットを選定し、コンバージョン率の最適化を図ります。

SNSはユーザーとの距離が近く、拡散されやすいのが特徴です。戦略設計やターゲットに最適なコンテンツを定期的に投稿することで、高いエンゲージメントを獲得できるでしょう。

YouTube運用代行:月額20万円〜100万円

YouTube運用の費用相場は月額20万円〜100万円が目安です。
動画の制作本数やそもそもの動画の企画からお願いするのかにより金額が変わります。

主に以下のような業務を外注できます。

  • YouTubeチャンネルの開設
  • 戦略策定とコンセプト設計
  • ターゲット選定
  • 動画コンテンツの企画
  • 動画の撮影と編集
  • 動画サムネイルなどのクリエイティブ制作
  • 動画コンテンツのアップロード
  • 動画炎上管理
  • データ分析とレポーティング

YouTube運用は動画コンテンツの制作費がかかります。

コンテンツ内容の企画から制作まで依頼する場合、費用が高額になりがちです。高品質な銅葉コンテンツを定期的に制作して投稿する際は月額100万円以上の費用がかかるケースもあります。

Web戦略設計:月額20万円〜

Web戦略設計の費用相場は月額20万円〜が目安です。

業務内容は多岐に渡り、Webマーケティングで成果を出すために費用対効果の高い施策や戦略を設計します。

  • Web上でのビジネスの目的を明確化
  • 市場調査と競合分析
  • 最適なWebマーケティング施策の提案
  • Webマーケティング実行計画の策定
  • 効果測定と改善案の提案

主に上記のような業務を外注できます。

市場調査や競合調査を行い、自社の強みを明確にしたうえで最適なプランを提案してもらえるのが特徴です。リサーチする範囲や施策の内容によって費用が変動します。

ビジネス戦略の部分からサポートしてもらえるので、はじめてWebマーケティングに乗り出す企業の方にも役立つでしょう。
特に長くお付き合いすることが想定されますので、担当者との相性も重要な視点になると思います。

Webマーケティングを外注するメリット・デメリット

ここでは、Webマーケティングを外注するメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

  • 専門知識がなくても始められる
  • リソースを節約してコア事業に専念できる
  • 客観的なデータ分析と改善案を提案してくれる
  • 時間を節約できる

デメリット

  • 社内にノウハウや知見が蓄積しにくい
  • 必ずしも成果が出るとは限らない
  • 迅速に対応してもらえない場合がある
  • 費用対効果を考えると合わせにくい側面もある

メリット①専門知識がなくても始められる

Webマーケティングを外注するメリットは、自社に専門知識がなくても施策をスタートできることです。

Webマーケティングには実にさまざまな施策があります。また「SEO+SNS」や「SEO+広告運用」といったように、複数の施策を組み合わせることもよくあることです。

しかし、社内の人間を複数の施策が実行できるまでに育成するには、膨大な時間と労力がかかります。結果としてWebマーケティングを実行するスピードも落ちてしまいやすいです。迅速に施策をスタートしたいのであれば、知見を持ったプロに依頼する必要があるでしょう。

必要な人材を必要なときに集められるのは、外注ならではのメリットと言えます。

メリット②リソースを節約してコア事業に専念できる

外部のリソースを活用することで、自社のリソースを使わずにWebマーケティングをスタートできるのもメリットです。

社内のリソースが限られている場合、スタッフに知見のない業務を任せるよりも、自社の核となる業務を任せた方がよいケースが多いでしょう。特にWebマーケティングはスキルの習得に時間がかかるため、業務を外注した方が成果につながりやすいです。

時間やリソースを浪費したくない場合は、Webマーケティングの外注化を検討するとよいでしょう。

メリット③客観的なデータ分析と改善案を提案してくれる

Webマーケティングをプロに依頼することで、客観的なデータ分析や改善案を提案してもらえます。

自社でPDCAを回そうとした場合、どうしても感情論が入ってしまうケースがあるでしょう。また、各指標の見方が理解できずに曖昧な分析を行うと、成果が出ない原因になってしまいます。

Webマーケティングはデータをもとに改善を繰り返してこそ、費用対効果を高められるのが特徴です。

外部委託することで、受注者は成果を出すために客観的な分析を行います。プロの知見を借りて、具体的な改善案を提案してもらえるのはメリットと言えるでしょう。

メリット④時間を節約できる

Webマーケティングで一定の知識、ノウハウを貯めるにはそれなりに時間がかかるものです。Webマーケティング施策を早急に打たないといけないシーンでは、プロに任せることでまずはテストすることが可能です。

つまりテストマーケティングの場面では、外部に一度任せてみるというのも1つの手です。
その上で、手応えを感じた場合は自社で時間をかけてやってみる(当初は外部業者にお願いしつつという選択肢もありかと思います。)

デメリット①社内にノウハウや知見が蓄積しにくい

Webマーケティングを外注するデメリットは、社内にノウハウや知見が蓄積しにくいことです。

前述した通り、外注化はWebマーケティングに関する業務を一任できるメリットがありますが、その反面、社内スタッフが知見を吸収できないという側面を持っています。短期で終了する施策であれば気になりませんが、長期的に取り組むWebマーケティングの場合「早い段階から内製化しておけばよかった」と感じる企業の方も少なくありません。

社内で内製化できるようにするためには、内製化支援会社のサポートを受けつつ、自社でWebマーケティングを自走できるような土台を作っていくことが大切です。

デメリット②必ずしも成果が出るとは限らない

Webマーケティングをプロに外注しても、必ずしも成果が出るわけではありません。

  • 担当者の質
  • 外部のリソース
  • 競合他社の強さ

上記の通り、さまざまな要素が絡んでくるため、場合によっては成果が出ずに施策が終了してしまう可能性もあるのです。

また、Webマーケティングを外注する場合でも、専門業者がどのような業務を行っているのかや、進捗状況などを確認しないと委託先のモチベーションが低下するリスクがあります。

お互いに適度な緊張感を保ちながら、Webマーケティングを進めていくことが大切です。

デメリット③迅速に対応してもらえない場合がある

Webマーケティングを外注する場合、施策の実行スピードが遅くなってしまう場合もあります。

例えば、委託先のリソースが限られている場合、複数のクライアントをかかえてパンクしてしまうこともあるでしょう。このような状況では、ちょっとした業務も遅れが生じる可能性があります。

施策の実行スピードを落とさないためにも、Webマーケティングを外注する際は委託先のリソース状況を確認しておくことが大切です。

デメリット④費用対効果を考えると合わせにくい側面もある

Webマーケティングを外注する場合には、もちろん、費用コストが掛かるものです。いわゆる代理店マージン、代理店手数料といわれる部分ですが、この費用分ROIが合わせにくくなるわけです。
つまり逆に言えば外注コスト分を上回るパフォーマンスを出してくれる代理店選びが重要になるわけです。

なお、テストマーケティングの場合には、前述の通りまずは市場での反応CVRを見たいなどもあると思いますので、費用対効果はいったん置いておいてもよいということであれば、スピード感のある代理店さんにお願いするのも手でしょう。

Webマーケティングの外注する手順

ここでは、Webマーケティングを外注する手順について見ていきましょう。

  • Webマーケティングの目的を設定する
  • 現状の自社のマーケティング課題を分析し明確にする
  • 外注するスコープ、範囲を決定する
  • 業務委託先の代理店、パートナーを選定する(コンペの場合もある)
  • 外注先に現状と課題を共有する
  • 仮の改善策の提案を受ける
  • 検討し、目的を達成できるという未来が見えたら契約内容をすり合わせて施策をスタートする

目的を設定する

Webマーケティングを外注する際のはじめのステップが目的を設定することです。

具体的には売上目標であるKGI(ケージーアイ)を設定します。

KGIは日本語で「重要経営目標」という意味で「いつまでに売上〇〇円に達成する」といった目標設定のことを指します。例えば「年間売上5,000万円」という数字をKGIに設定して、そこから逆算して課題をあぶり出していくイメージです。

KGIはWebマーケティングの最終的な目標(ゴール)になるため、達成可能な数字を設定する必要があります。

売上目標と期間を設定して、Webマーケティングをスタートするための基盤を構築しましょう。

その上で、KPI(キーパフォーマンスインディケーター)も設定し、このKPIをWebマーケティングでは常に追っていくことになります。

KPIはKGIを達成するための1つの重要なインジゲーター(指標)「重要達成度指標」となります。

現状のマーケティング課題を分析し明確にする

Webマーケティングを外注する際は、まず自社のマーケティングの現状を分析したうえで課題を明確にすることが大切です。

Webサイトであれば、月間流入数、コンバージョン率、PV数などの指標から、どこに問題があるのか仮説を立てます。

例えば、直近ユニークユーザー数が増えてきており、Webサイトに流入してきているのに、まったくもってCVがでない。
それはもしかするとニュースを見て来ている人であり、貴社の商品に興味のある人ではないのかもしれません。
はたまた、そもそもお問い合わせフォームが壊れているのかもしれません。
考え出すときりが無いのですが、ここは経験とロジックツリーでもれなく要因となっているであろう課題をあぶり出し、打ち手を考えていきます。

課題を明確にすることで、その分野に長けたWebマーケティングの会社を選びやすくなります。

外注する範囲を決定する

自社の課題を明確にできたら、次に業務を外注する範囲を決めておきましょう。

基本的に外注する範囲が広くなればなるほど、外注コストも高くなります。予算に限りがある場合は、ピンポイントで外注して無駄なコストを削減することが大切です。自社が実行したいWebマーケティングの施策を洗い出したうえで、社内スタッフでは実行できない業務をリストアップしてみてください。

例えば、社内スタッフがSNS運用を行えるようにマニュアルを作成してもらったり、データ分析と改善案の提案のみを外注したりなど、予算に応じて依頼する範囲を決めておくとよいでしょう。

業務委託先を選定する

Webマーケティングの施策と外注する範囲が決まったら、業務の委託先を選定していきます。
コンペにして、与件(課題)に応じて各社に提案してもらう場合もあります。
特にマーケティング予算が大きい場合にはコンペにすることが多いように思われます。

詳しい選定方法は後述しますが、重要なのは自社の予算内で費用対効果の高い提案をしてくれる業者を選ぶことです。どんなに大手のWebコンサル会社であっても、自社と費用感が合っていなかったり提案内容が乏しかったりすれば、外注するのは避けた方がよいでしょう。

自社に対して熱量があり、課題を解決するためにさまざまな選択肢を提案してくれる業者を選ぶことが大切です。

なお当社ではRFPの作成やコンペの開催なども承っております。
コンペといっても数十社もよぶわけにはいかないため、最適な会社に絞り込み、そこから声かけしていくという部分を代行しています。
詳しくは無料相談にてお問い合わせください。

外注先に現状と課題を共有する

Webマーケティングの外注先を決定したら、または、コンペの各社の担当者に自社の現状と課題を細かくヒアリングしてもらいます。

あらかじめ自社で分析を行った際の仮説を説明して、相手に課題を共有することが大切です。そのうえで、プロならではの意見や提案を聞いてみましょう。さまざまな角度から自社の課題を解決するために、効果的なWebマーケティングの施策を提案してくれます。

前述した通り、Webマーケティングには幅広い施策があるため、複数の施策を組み合わせることも珍しくありません。

自社が抱える課題を迅速かつ効果的に解決できそうな施策がないか、プロの知見も取り入れて検討してみてください。

仮の改善策の提案を受ける

コンペを開催し、各社からご提案を受けます。
参加メンバーのその日の主観によったり、発言権の大きな方(社長など)がいると流されてしまうこともあり、本来の与件の解決につながらない場合もありえますので、フェアに評価できるように評価シートを作成しておくと良いでしょう。

どのような点を評価すべきかなどの部分からもご相談を受けておりますので、ぜひ、お問い合わせください。

検討し、目的を達成できるという未来が見えたら契約内容をすり合わせて施策をスタートする

KPIやKGIがクリアできそうというイメージが湧いたら、該当の会社と一緒に実際にWebマーケティングをスタートします
※しっくりこない場合には再コンペもありえます。

事前に決定しておいたスケジュールをもとに、代理店の担当者と連携を取りながら施策を進めていきます。この際は、相手のモチベーションを保つためにも、定期的に進捗状況をチェックしたり、リアルタイムで成果状況を確認できるようにしておくと安心です。

Webマーケティングを進めるうえで生じた疑問や新たな課題は、すぐに業者に共有して解決しましょう。

こまめに連絡を取り合うことで、双方の緊張感を保ちながらWebマーケティングの業務を進めていけるようになります。

【Webマーケティングの外注化・内製化について相談する】

Webマーケティングの業務委託先を選ぶポイント

Webマーケティングの業者選びでチェックすべきポイントを5つ紹介します。

  • 自社と似た課題を解決した実績があるか
  • Webマーケティングの経験豊富か、
  • (与件よって)専業か、全般の施策に対応しているか
  • 業務内容や費用を明確に説明してくれるか
  • 課題解決に対しての費用感が合っているか
  • 担当者の質が高いか(スピード感のある対応をしてくれるか)
  • 自社のことのように捉えて当事者意識をもってくれるか(熱量部分)

自社と似た課題を解決した実績があるか

過去に自社と似た課題を解決している実績がある会社であれば、自社の課題解決に貢献してくれる可能性が高いため、一つの選定ポイントになります。

どんなWebマーケティングの施策を行って、どれくらいの期間で成果が出たのかなども確認するとイメージしやすいでしょう。この際は、施策の実行にかかった費用の目安も問い合わせておくと安心です。

Webマーケティングの経験が豊富か

外注先を選ぶ際は、Webマーケティング経験が豊富か、特に担当してくれる方の経験に依存することも多いので、この点は確認しましょう。
コンペの際のみ経験豊富な方が出てこられて、その後担当者のレベルが下がったという話をよく聞きます。 あくまで担当してくれる方に提案をもらいましょう。

(与件によって)専業か、全般の施策に対応しているか

与件によりけりですが、専業の業者を選んだ方が良いのか。全般の施策に対応している業者が良いのかも確認してみてください。

課題が明確で部分的なもので、対応するソリューションも明確という場合には、専門の業者に依頼するとよいでしょう。

たとえば、SEOの流入が昨対比でかなり減っているという点が課題なら、SEO専門の業者に依頼する方がよいと言えるでしょう。

逆にWeb上の売上が昨年度対比で下がっているけど、何が要因かわからないという場合には、幅広く仮説を立ててテストマーケティングしていく必要性がありますので、「SEO+リスティング広告」や「オウンドメディア+SNS運用」といったように、複数の施策を組み合わせて改善できる会社がよいでしょう。
幅広いWebマーケティングの施策に対応している業者であれば、途中で別の施策をミックスさせることも可能です。

別々の業者に複数の施策を発注するよりも、1つの業者に集約した方が外注コストも削減しやすいため、あらかじめ幅広い施策に対応している業者を選ぶことをおすすめします。

業務内容や費用を明確に説明してくれるか

業者を選ぶ際は、提案した施策の業務内容や費用の内訳を明確に説明してくれるかもチェックしましょう。

中には専門用語を並べて、業務内容や費用の内訳を意図的にわかりづらくしてくる人もいます。このような業者は透明性が低いため、依頼は避けた方が無難です。質問に対して明快かつわかりやすく説明してくれる業者であれば、一つの選定ポイントになるでしょう。

課題解決に対して費用感が合っているか

自社の予算と費用感が合っているかも、業者選びの重要なポイントです。

Webマーケティングの施策に限らず、費用をかければさまざまな業務を外注できます。しかし、高額な費用をかけたところで、業者側が自社の課題を理解、解決まで導かなければ全く意味がありません。

費用感が合っていて、なおかつ自社の課題を細かくヒアリングして理解してくれる業者は、信頼に値すると言えます。

ちなみに「少しでも外注コストを削減したい」からと、格安の業者を選ぶことはおすすめできません。格安で外注できる業者は、テンプレートを使って業務を簡素化しているケースが多いです。

格安でも成果が出なければ価値はないので、納得できる施策を提案してくれる業者を選ぶようにしましょう。

担当者の質が高いか(スピード感のある対応をしてくれるか)

業者を選定する際は「どんな担当者がつくのか」も重要です。

担当者によっては連絡が遅かったり、こちらの課題をヒアリングせずにおすすめのプランを推してくる人もいます。業者によっては、実務経験がほとんどない新卒の担当者をつけられてしまうこともあるので、事前にどんな人が担当してくれるのかを確認しておきましょう。
また、Webの施策はPDCAの回数が命であり、スピード対応をしないと、かつてドッグイヤーといわれたように、あっという間に時代に取り残されてしまいます。
Webマーケティング施策の担当という意味合いではスピード感のある方がベストと言えます。

自社のことのように捉えて当事者意識をもってくれるか(熱量部分)

何よりも最重要はここになります。自社の課題として捉えてくれるか、当事者意識をもつ業者さんなのかです。
どんな課題でも自分ごととなると必死で熱量をもって粘り強く対応して、最終的には解決まで導いてくれるものです。
場合によっては支払っている費用以上に真摯に対応してくれる会社さんもいらっしゃいます。
これは何よりも解決が優先だからです。
なぜ解決が優先なのでしょうか。もらっている費用よりもクライアント様のため=自分のためと思って対応しているからに他なりません。

やはり最後の決め手は熱量になると考えています。

外注化よりも内製化した方がよいケース:判断基準

ここまでWebマーケティングの外注化について話してきましたが、場合によっては業務を内製化した方がよいケースもあります。

そこで、ここでは外注化よりも内製化した方がよいケースや判断基準について解説します。

  • 自社にWebマーケティングができる人材を育成したい
  • 変更や改善を迅速に実行していきたい
  • 自社の情報を他社に漏らしたくない

自社にWebマーケティングができる人材を育成したい

長期的な目標として、自社でWebマーケティングを完結したいと考えている場合は、無理のない範囲で内製化を進めていくことをおすすめします。

なぜなら、Webマーケティングの施策は成果が出るまでに時間がかかるものが多く、外部に依存すると外注コストがかかり続けるからです。あらかじめ社内に内製化していけば、徐々に外注コストを削減できるようになり、費用対効果を高めていけるでしょう。

「内製化=ハードルが高い」と考える方も多いですが、簡単な業務から内製化すれば施策の実行スピードを落とさずに同時並行で進めていけます。

自社にWebマーケティングの知見を蓄積したいというビジョンがある方は、内製化も検討してみましょう。

変更や改善を迅速に実行していきたい

Webマーケティングの施策に関して、変更や改善を迅速に実行したい場合は、内製化した方がよいケースが多いです。

業務を外部に委託した場合、外注先のリソース次第で施策の実行スピードが変わります。複数のクライアントを持つ担当者の場合、こちらが変更や改善を希望しても、反映されるまでに時間がかかってしまうことも珍しくありません。

自社でWebマーケティングを内製化すれば、社内の担当者がすぐに対応できます。

結果的にPDCAを素早く回せることも多いので、変更や改善を迅速に実行したい場合は内製化に踏み切った方がよいでしょう。

自社の情報を他社に漏らしたくない

自社情報を外部に漏らしたくない場合は、外注化ではなく内製化することをおすすめします。

外部に委託すると少なからず情報が漏れてしまうリスクがあるからです。悪質な担当者の場合、自社の情報を他社に共有してしまうことも考えられます。特に自社独自の機能を持った商品やサービスなどは、他社に知られると競合優位性が低下するケースもあるでしょう。

そのような場合は、セキュリティ対策もかねて自社で内製化を進めていく方が安心です。

バクリからのワンポイントアドバイス

外部のパートナーさんは無くてはならない存在です。テストマーケティングを行う場合などには特にご依頼の場面も増えると思います。
お互いがWin-Winな関係性でいるためにも、しっかりとした基準を持って業者さんを選びましょう。
熱意とスピード感にあふれ、課題を解決してくれる会社さんを選びましょう。

今回の記事の学び

Webマーケティングを外注すると、専門知識がなくても施策を実行できることや、自社のリソースを節約できるなどのメリットが得られます。

その一方で、Webマーケティングを外注すると、社内にノウハウや知見が蓄積できない点や、迅速に変更を反映できないなどのデメリットもあるため、すべての企業に外注化がフィットするわけではありません。

また、Webマーケティングを外注する際は、適切な業者選定や担当者の質などを確認することも大切です。安かろう悪かろうの業者も中にはいるので、自社の課題をしっかりヒアリングしてくれて、費用感の合った業者を選ぶ必要があるでしょう。

弊社では代理店選定の業務も請負っています。

また、長期的にWebマーケティングに取り組みたい方や、将来的には自社で施策を回せるようになりたいと考えている方は、内製化するという選択肢もあります。

「自社が外注化と内製化のどちらにすべきか悩んでいる」
「具体的な内製化のイメージが湧かないので詳しく教えてほしい」

その場合は、弊社にご相談ください。
貴社の課題をヒアリングした後、どのような解決策があるのかをご提案させていただきます。

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