Web集客戦略の立て方【10の集客方法と集客を成功させる3つのポイント】
「Web集客にはどんな手法があるのだろう?」
「効果的なWeb戦略の立て方や集客を成功させるポイントが知りたい」
Web集客のための戦略は、限られた予算で最大限の効果を出すために不可欠な要素の1つです。
どんな施策を打つにせよ、事前にしっかりと戦略を立てなければ、行き当たりばったりのマーケティング施策になってしまうでしょう。明確なKGI、KPIを持っていなければ、取得したデータから効果的な改善点を見つけ出すこともできません。
Web集客で成果を出すためには、適切なWeb戦略を立てて計画的に行動することが大切です。
本記事では、Web集客の戦略の立て方やWebの集客方法について網羅的に解説します。
今回の記事のポイント
・Web集客の戦略立案において重要なことは何ですか?
戦略を立てることが必須であり、明確なゴール設定がないと、効果的な改善点を特定できないため、行き当たりばったりのマーケティングになってしまいます。
・Web集客における戦略の具体的な効果は何ですか?
戦略を持つことで、無駄なコストをかけずにWeb集客を成功させることができ、自社の競争優位性を高め、進捗状況を正しく評価することが可能になります。
・Web集客を成功させるためのポイントは何ですか?
自社の強みを活かした独自性のある集客戦略を立てることが重要で、適切なターゲットに対してセグメントごとに最適な訴求を行い、結果をデータとして視覚化し、分析・改善することが大切です。
【Web集客戦略について相談する】
そもそもWeb集客とは?
そもそもWeb集客とは、Web=インターネットを使って自社サイトや店舗に人を集める施策のことです。
スマホの普及とインターネットのインフラが整ったことで、ユーザーは近くの店舗や商品情報などをネットで収集するようになりました。実店舗であっても、GoogleマップやSNSで検索して認知されることも少なくありません。
例えば、Web集客を成功させることで、以下のような目的を達成できます。
- 自社サービスサイトへの集客→問い合わせ獲得
- オンラインショップ、ECサイト→購入数の増加
- 採用サイト→応募者数の増加
- コーポレートサイト、ブランドサイト ⇒ 認知数、認知率の増加
上記の通り、さまざまな業界・業種でWeb集客は有効な手段になるでしょう。
ただし、前述した通りWeb集客でKGI、KPIを達成するためには、しっかりとWeb戦略を立てることが欠かせません。
目的地へたどり着くためにどのようなルートを選択して、どんな道具(戦術)を持っていくのか。
戦略設計があるからこそ、道に迷うことなくゴールへたどり着けるのです。
Web戦略に関する詳しい解説は、下記記事を参考にしてみてください。
Web集客に戦略が欠かせない理由
ここでは、Web集客に戦略が欠かせない理由について見ていきましょう。
- 限られた予算内でKGI、KPIを達成するため自社の競争優位性を高めるため
- 進捗状況を正しく評価するため
限られた予算でKGI、KPIを達成するため
Web戦略は、無駄なコストをかけずに効率良くWeb集客を成功させるために重要です。
戦略とは、目的や目標を達成するために全体のシナリオを作るようなものです。前述した通り「〇〇を達成するために〇〇をする」という明確な地図がなければ施策決定の意思決定がブレてしまい、結果的に時間やお金などのコストがかさんでしまいます。
自社の予算やリソースを考慮したうえで最善策を見つけ出すには、戦略の策定が非常に大切です。
Web集客のコスパを高めるには、しっかりと戦略を立てる必要があるでしょう。
例えば、宝が埋まっている広場で何の手がかりも無くむやみやたらと掘り下げるよりも、地図を片手にこの辺りにお宝がありそうだ!と仮説を立てて掘り下げる方が宝を見つけるまでの時間も効率的になるものです。
自社の競争優位性を高めるため
Web戦略を立てるのは、自社の競争優位性を高めるためにも必要です。
あらかじめWeb上の戦略を立てておけば、市場での自社のポジションや立ち振る舞い方を明確にできます。そのため、今の自社が取るべき施策を優先順位をつけて実行できるようになるでしょう。結果として自社の競争優位性が明確になり、他者との差別化につながります。
強みの活きる戦略を錬ることが重要です。
強みの発見の仕方などはこちらの記事をご参照ください。
新しい施策を始めるときこそ、自社の強みの活きる戦略を作る必要性があると言えるでしょう。
進捗状況を正しく評価するため
Web戦略は進捗状況を正しく評価するためにも不可欠です。
「いつまでに何をどのように達成する」という戦略が決まっていれば、長期的な施策でも進捗状況を正しくレビューできます。反対に戦略を持たずに施策を打っても、成果が出ない原因や進み具合を冷静に分析することは難しいでしょう。
Web戦略があるからこそ、現在うまくいっているのかを判断しやすくなると言えます。
Web集客のメリット
ここでは、Web集客のメリットについて見ていきましょう。
- 24時間365日集客に対応できる
- セグメントごとに最適な訴求ができる
- 結果がデータとして視覚化できる
24時間365日集客に対応できる
Web集客は24時間365日集客を行えるのがメリットです。
例えば自社サイトでSEO対策したり、SNSに投稿をしたりなどの施策は、積み上げ型であり、行えば行うほど集客が可能になります(自社サイト、オウンドメディアが資産化していきます)。
オフラインでの集客の場合、自ずと人が行き交う時間帯などの制限がでてきますが、Webであればそのような制限はありません。また、スタッフの人件費や店舗の営業時間、光熱費などのコストもかかります。
時間や場所を問わず集客できるのは、Webならではのメリットと言えるでしょう。
セグメントごとに最適な訴求ができる
そもそもWeb集客はターゲット属性にセグメントして集客が可能な場合が多く、ターゲットごと最適な訴求ができるのもメリットです。
Webマーケティングの施策の多くは、取得した自社の顧客データや第三者のデータ(サードパーティCookie情報など)をもとに年齢、性別、購入回数などでセグメント化し、各ユーザーの特徴にパーソナライズした訴求を行えます。
例えば、幅広い年齢層に向けてコスメ商品を販売している企業の場合、60代乾燥肌の女性向けに開発した新商品を、20代の敏感肌の女性向けに広告を表示しても鬱陶しいと思われてしまうでしょう。20代の敏感肌の方には特化した関連性の高い商品を表示するからこそ、高い購入率やLTVを高められるようになります。
オフラインの広告では、特定のターゲットに対して広告を表示するのが難しい場合もあります。
オフラインの場合、【面】でこういう属性の方がいる所に広告を出しましょうという話しになることが多いのに対して、オンライン(Web集客)の場合、【人】(面では無く、こういう人)に広告を出しましょうとなるのは、上記の理由からです。
ユーザーの特徴に合わせて最適な訴求ができるのは、Web集客ならではの強みと言えます。
結果がデータとして視覚化できる
Web集客は結果をデータとして視覚的に理解できるのもメリットです。
アクセス数やクリック率、コンバージョン率などのデータを取得できるため、どこに問題があるのかを分析しやすくなります。例えば「クリック率は高いけどコンバージョン率が低いから、導線設計を見直そう」などの対策を立てやすくなるのです。
オフラインの施策では、オンライン施策ほどのデータを集めることが難しいことが多く、明確な改善ポイントを見つけるのは難しい場合もあります。Web施策であれば、さまざまなデータを可視化できるので施策の費用対効果が合わせやすくなります。
ただ、オフラインの施策を全く否定したいわけでなく、オフラインとオンラインの両軸でうまくメディアミックスしつつ顧客の認知度や刈り取りをしていく必要性があるとだけ付け加えておきます。
Web集客のデメリット
Web集客のデメリットは以下の通りです。
- Webに接点のない方にはアプローチできない
- 独自性がないとその他大勢に埋もれやすい
Webで接点のない方にはアプローチできない
当たり前の話しですが、Web施策はWebに接点を持つ方へのアプローチとして有効です。
Webに接点を持たない属性の方、例えば地方のご高齢の方(偏見ではありませんので、ご注意ください)にアプローチするには、Web施策より新聞、チラシなどの方が優勢です。これはそもそもWebへの接点よりも新聞、チラシなどの接点がターゲットユーザーとして多いことを示しています。
よって、前述の通りオフラインとオンラインのミックスでWeb戦略を練っていくことが重要です。
独自性がないとその他大勢に埋もれやすい
Webマーケティングでは、独自性がないとその他大勢に埋もれやすいです。
自社と同じWeb集客施策に取り組む同業他社は少なくありません。そのため、戦略を持たずに施策を実行しても、必然的に埋もれてしまいやすいのです。例えば、リスティング広告では他社と比較されやすいので、競合とサービスの中身で差別化ができていないとCVを狙うことが難しくなります。
Web集客を成功させるためには、自社の強み、弱み、予算、リソースなどを考慮したうえで、独自性のあるWeb集客戦略を立てることが大切です。
Web集客の種類:10の施策
ここからは、Web集客施策の種類について紹介します。
- 検索エンジンからの集客
- SNSからの集客
- 動画プラットフォーム
- Googleマップなどのエリアに紐付いた集客
- Web広告
- ポータルサイト
- プレスリリース
- メールマーケティング
- 外部からWebへの集客
検索エンジンからの集客
SEOやコンテンツマーケティング、リスティング広告など、検索エンジンから集客する方法です。
※リスティング広告は後ほどWeb広告パートでお話しします。
SEO(SearchEngineOptimization)は検索エンジンに対して(あくまでユーザー目線で)最適化したコンテンツを制作し、検索エンジンで特定のキーワードで上位表示することで、興味をもったユーザーを自社サイトに誘引する施策です。
- ターゲットが興味関心のあるキーワードを抽出
- キーワードの検索ニーズに合った(ユーザーの欲している)コンテンツを制作
- 権威性のある外部サイトから被リンクを獲得する
上記のような作業を行い、自社のコンテンツを検索エンジンの上位に表示させるのが狙いです。
ユーザーが特定のキーワードで検索した際、自社のコンテンツが上位に表示されていれば、そこから自社サイトヘ集客できます。複数のコンテンツを検索エンジンの上位に表示できれば、集客力のあるサイトになるでしょう。
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作り上げて、検索エンジンに自社サイトが評価されるまでには時間がかかるデメリットがあるものの、長期的に見れば費用対効果の高い筋肉質なWeb集客方法になります。
商品の販売促進や問い合わせ獲得など、自社の集客目的に合ったキーワードを選定して、中長期で取り組んでいくことが大切です。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)からの集客
SNSを起点に集客を行う方法もあります。
- X(旧Twitter)
- TikTok
- Lemon8
上記のようなユーザー総数の多いSNSを活用することで、別の集客軸を作ることが可能です。
SNSは基本的に無料でアカウントが作成できるため(Xは有料アカウントなどもあるがここでは割愛する)、コストをかけずにWeb集客をスタートできるのがメリットです。また、検索エンジンが一方的な情報発信であることに対して、SNSはユーザーとの双方向のコミュニケーションが取りやすく、拡散されやすいのも魅力と言えます。
しかし、SNSのアカウントをただ構築し、情報を発信するだけでは、興味度合いの高いユーザーの集客は難しいといえます。「どのようなターゲットにどのような投稿、内容を誰に届けるのか」といったコンセプトを明確に立てておくことで、つまりWeb戦略に則ったSNSの運用を行うことで費用対効果を高めることが可能です。
なお、LINEは?と思われた方もいると思いますが、LINEは基本的にクローズドのプラットフォーム(オープンチャット除く)なので、Web集客にはLINE広告(通常LAP)以外は難しいと言えます。
その他、直近ですと「Lemon8(レモンエイト)」も注目されています。
聞いたことがないという方もいるかも知れませんが、2020年3月から実は存在するSNSです。 当初はSharee(シェアリー)アプリがリリースされましたが、2021年9月にLemon8と改名しています。
「毎日に、ハジける発見」をテーマに合符スタイル情報をシェアできるSNSです。
UIからもわかる通り、若い女性に人気のプラットフォームです。
アプリダウンロード後に属性(年齢や性別、興味関心テーマ)を登録し、その後GoogleアカウントやLINEアカウントと連携し、開始可能です。
SNSなのですが、他SNSと連携しているので、その辺りが特殊と言えそうですね。
個人的にはPinterestとThreadsを足して割った感じといった印象です。
縦長の画像UIとタイトルで興味を持った方に投稿の内容詳細を確認でき、投稿者をフォローできる、また共感できれば投稿コメントもできるという仕様です。
SNSの神髄は双方向コミュニケーションですので、共感しやすいテーマを発見しやすい縦長の画像のUIとフォロー、コメント機能でうまく双方向のコミュニケーションを両立しており、はまってしまう要素がちりばめられています。
動画プラットフォーム
動画プラットフォームをもとに集客する方法もあります。
SNSにも分類できますが、ここでは一応別の切り口で「動画プラットフォーム」としています。
- YouTube
- TikTok
上記のような動画メインのプラットフォームは視覚的にアプローチができるため、ユーザーの反応を得やすいのが特徴です。テキストや画像のみでは伝えづらい複雑な内容であっても、情報料の圧倒的に多い動画であれば理解しやすい形で発信できるでしょう。
特に今後10年は広告がユーザーの目にいかに止まるかが重要になってきます(情報が過多となっている現状の中で、もはや画像のみではユーザーの目に止まることができません)。
そこでWeb広告もよりインタラクティブな動画バナーが主流になると思っています。
その先駆けとして、SNSでもまずは動画プラットフォームが流行しているのもうなずけますね。
ただし、動画コンテンツは企画や撮影、編集など工数が多くコストやリソースがかかります。SNSと同様にコンセプトを明確にする工程もかかせません。
動画の編集スキルがない場合、1本の動画を完成させるには膨大な時間がかかってしまうものです。そのため、外部リソースの活用なども考慮して予算やスケジュールを決める必要があるでしょう。
とはいえ、今後動画での集客はさけでは通れない道なので、まずは簡単な動画の制作から自社で行ってみることをお勧めします。
Googleマップなどのエリアに紐付いた集客
Googleマップをはじめ、エリアに紐づいた集客方法もあります。
俗に言うエリアマーケティングの1つの手法です。
例えば、Googleビジネスプロフィールは、Googleに店舗や企業情報を登録できる無料のサービスです。Googleビジネスプロフィールに登録しておくことで、周辺のユーザーがGoogle検索した際に、検索エンジン上位に表示されやすくなります。
また、Googleマップのアプリから検索した際も企業や店舗情報が表示されるため、集客につなげやすくなるでしょう。
Googleビジネスプロフィールで上位に表示させるためには、以下の要素を充実させることが大切です。
- 店舗の住所
- 連絡先
- 営業時間
- 自社サイトのURL
- 写真や動画
このような要素に加えて、ユーザーが検索しやすいキーワードなどを自然に盛り込んでおくとよいでしょう。
口コミが貯まっていけば、より上位に表示されます。
実店舗はもちろん、店舗ビジネス以外の企業も取り組むべき集客媒体の1つです。
例えば士業系の会社さんもMEOで集客可能だったりします。
Web広告
Web広告といっても様々あり、Googleの検索結果に表示されるリスティング広告や、SNSのタイムラインに表示させるものSNS広告など、さまざまな種類から自社の目的に合った広告を選択できるのが魅力です。
Web広告はクリックごとや表示されるごとに課金(imp課金、クリック課金)され、データをもとに改善ができる「運用型広告」と、広告枠を買い取って表示する「純広告」や記事紙面にタイアップ記事を載せるタイアップ広告など様々なWeb広告があります。
集客したいターゲットによって使い分けが異なるため、自社にWeb広告の知識を持った人材がいない場合は、代理店に依頼するのがおすすめです。
Web広告は基本的にターゲットの年齢や性別、エリア、興味関心などを細かく設定できます。
特定のユーザーに即効性を持って訴求できるため、SEOと比較して短期で集客につなげやすい施策と言えるでしょう。
また、運用型広告と純広告とは別にアフィリエイト広告という選択肢もあります。
アフィリエイト広告は、アフィリエイターやブロガーなどの第三者のWebサイトを介して、自社商品やサービスを紹介してもらい、成果が発生したらいくら払うという成果報酬型のWeb広告です。成果報酬報酬の仕組みのため、金銭的なリスクが少ないメリットがあり、Webマーケティング初期から取組やすい方法といえます。
Web広告の種類や媒体、表示する場所などはさまざまな選択肢があるので、知見のあるプロのサポートを受けて的確な運用を行うようにしましょう。
ポータルサイト
価格.comなどの比較サイトや食べログなどの口コミサイトなどのポータルサイトから集客につなげる方法もあります。
Yahoo!もポータル=窓口サイトなのですが、ここでは一定のテーマに絞ったポータルサイトをご紹介します。
ポータルサイトに自社商品やサービスを掲載することで、その分野に興味を持っているユーザーを集客できるのがメリットです。その反面、競合他社と簡単に比較できるため、強みを活かした訴求がないと、競合に負けてしまうリスクもあります。
また、集客力のあるポータルサイトは掲載料がかかる場合もあるので、事前に料金やユーザー層のリサーチを行う必要があるでしょう。
プレスリリース
プレスリリースは、その名の通り、プレス=ニュース配信サイトに価値ある情報をリリースして、ニュースサイトで取り上げてもらう手法です。
例えば、活用価値の高い調査結果やアンケート結果などをまとめた資料を作成し、プレスリリースを打つことで、関連性の高いユーザーにニュースサイトを通じて自社サイトに誘引可能です。より付加価値や意外性、社会性、希少性のある情報をリリースすれば、企業の信頼性を担保したうえで顧客を誘引できるでしょう。
この点、Web上のPR(プレスリリース)は、少し特殊でリリースをYahoo!などのポータルサイトに直接打つことが難しくなっています。
Yahoo!などのポータルサイトは二次メディアといわれ、一次メディアの情報を転載する仕組みになっています。そのため、一次メディアにまずはメディアキャラバンして、リリースを載せてもらうことが必要になります。
この点PR会社を使い、戦略的にPR活動を行っていくことを推奨します。
メールマーケティング
メールマガジンを活用して集客につなげる方法もあります。
資料請求や問い合わせ、商品の購入時に獲得した顧客リストに対してメールを配信することで、集客から成約までつなげることが可能です。顧客の特徴ごとにセグメント化してメッセージを作り込み配信します。
自社で顧客リストが少ない場合にはメルマガ媒体からの配信も選択肢の1つです。 また、自社での顧客リストが豊富な場合、セグメントとして配信することでより効率的な集客が可能になります。
また、段階的に特定のメッセージを送信して見込み顧客を教育していくステップメールも活用できるでしょう。
メールマーケティングをうまく活用することで、顧客のLTVを高めたりファン化させたりなど、さまざまな用途に効果を発揮します。
ウェビナーなど
ウェビナー(オンラインセミナー)を通じて集客する方法もあります。
主にBtoBの集客に適した方法で、地理的な制限がないため全国の見込み顧客にリーチできるのがメリットです。見込み顧客の課題や疑問を解決するような講義を行うことで、自社の権威性や信頼性の獲得につながります。
質疑応答やアンケートなどを行い、エンゲージメントを高めることも可能です。ウェビナー参加者に対して価値の高い資料を提供して、自社の印象を深めることもできるでしょう。
競合他社と比較されない空間で見込み顧客にアプローチできるのも魅力です。
外部(オフライン)からのWebへの集客
チラシやCM、タクシー広告、駅看板などの交通広告(ooh)などを使ってWebへ集客することも可能です。
ターゲティングが難しい場合も想定されますが、不特定多数のオーディエンスにリーチできるため、幅広い層からWebに集客が可能になります。また、チラシとSNSのキャンペーンなどを組み合わせて、オフラインとオンラインからの集客力を高めることもできるでしょう。
店舗セールや展示会の告知などはもちろん、オンラインビジネスの認知度を高めるうえでも活用できる集客方法です。
別の区分け
Web集客方法の1つとして、以下に述べる各種メディアからの集客という区分けもあります。
- オウンドメディア
- アーンドメディア
- ペイドメディア
オウンドメディア
オウンドメディアは、自社で所有しているメディアのことです。
自社サイトやSNSアカウントなど、自社が所有しコントロールできるメディアのことを指します。前述した通り、SEOや投稿(コンテンツ)を制作して、ターゲットを集客するのが目的です。
自社の特徴を自由に発信でき、運営がしやすいメリットがありますが、企業の宣伝と捉えられたり、成果を得るまでに時間がかかったりなどのデメリットがあります。
時間をかけて作り上げることで、長期的な集客効果が得られるメディアと言えるでしょう。
アーンドメディア
アーンドメディアとは、第三者が所有するメディアのことです。
- 第三者のブログ
- 第三者のSNSアカウント
- ポータルサイト
例えば、上記のようなメディアを指します。
自社で直接的に管理できない分、中立的で信頼性の高い情報源として影響力があります。ユーザーの商品レビューや率直な意見などは、見込み顧客にとって購入を判断する材料になるでしょう。
自社で支払うコストがなくバズる可能性がある反面、ネガティブな情報が広まりやすいリスクもあります。
ペイドメディア
ペイドメディアは、料金を支払うことで一定期間、自社の情報を掲載できるメディアのことです。
- テレビCM
- ラジオCM
- Web広告(リスティング広告など)
- PR記事
- インフルエンサーのSNS
例えば、上記のようなメディアを指します。
ペイドメディアは、すでにある程度のアクセスを集めるメディアであるため、一定の集客効果が見込めます。その反面、自社の目的に合ったメディアを選定しないと、費用対効果が悪くなるデメリットもあるでしょう。
Web集客戦略の立て方:5ステップ
ここでは、Web集客戦略の立て方を5ステップで紹介します。
- ①目標を明確にする
- ②ターゲットを設定する
- ③ターゲットに適した集客方法を選ぶ
- ④施策を実行する
- ⑤成果を分析して次のステップを決める
ちなみにWeb集客戦略の詳しい解説については、下記記事を参考にしてみてください。
①目標を明確にする
Web集客の戦略を立てる際は、まず集客で達成したい目標を具体的に設定することが重要です。
「なぜ集客したいのか」を明確にする工程とも言えるでしょう。
漠然とした目標ではなく、最終的なゴール(KGI)とゴールを達成するために必要な中間目標(KPI)を設定し、それに基づいた施策を選定していきます。
例えば、「前年よりサービスの月売り上げ300万円アップ」をKGIとした場合、KPIとして「検索流入や訪問率を30%アップする」などを設定できるでしょう。ここからさらに深堀りすることで、具体的にどんな施策を打つべきかを検討していきます。
②ターゲットを設定する
目標設定が明確になったら「誰を集客したいのか」というターゲットの部分を決めていきます。
自社の目的に合ったターゲットを設定することで、最適な集客方法や施策を考えられるようになるのです。ターゲット設定が不適切だと、集客媒体を間違えたり、期待する効果が得られなかったりなどの問題が生じます。
既存顧客や営業担当から「どんな人が購入にいたっているか」を聞き出し、ターゲットを明確にするとよいでしょう。
収集した情報をもとに仮想の人物像(ペルソナ)を作成し、具体的にどんな人を集客したいのかを決めていくことが大切です。
③ターゲットに適した集客方法を選ぶ
ターゲットを絞り込んだら、そのターゲットに適した集客方法を選定します。
ターゲットに対して認知させるのか、刈り取りたいのかなど「何をどうしてほしいのか」を明確にすることで、自社の目的に合った集客方法を選択できるようになります。
例えば、30代主婦層に健康食品を訴求する際は、Instagramやブログを活用して料理の写真や商品レビューで信頼性を高めることが効果的です。50代男性に最新ガジェットを訴求する場合は、Facebookで最新情報を共有し、YouTubeで製品レビューや使い方を紹介することなどが考えられるでしょう。
※あくまで一例です。
集客の向こう側には必ずKGI、KPIがあるものです。
集客だけでなく目的、目標も見据えたうえで、自社の予算やリソースを加味して最適な集客方法を選定していきましょう。
④施策を実行する
ターゲットと集客方法の選定に基づいて施策を実行していきましょう。
ポイントは、戦略に基づいた施策の実行を行うことです。単純に施策を実行することが目的になってしまうと、成功や失敗の判断がしにくくなってしまいます。「とりあえずこれをやっておこう」といった思考では、同業他社に埋もれてしまいやすいのです。
事前に決めた戦略をベースに、取得したデータをもとにパフォーマンスを評価すれば、正しい軌道修正が可能になります。
⑤成果を分析して次のステップを決める
最後は成果を分析して、次のステップを決めていきます。
Web集客の効果を最大化するためにPDCAを回す工程です。KPIをもとに進捗状況を評価し、具体的に改善すべきポイントを明確にしていきましょう。適宜分析ツールなどを活用してレポートにまとめておくと、成果の伸び方を振り返る際に役立ちます。
表示率、クリック率、コンバージョン率などを分析して、問題のある箇所を微調整することで、Web集客の費用対効果を高めていきましょう。
Web集客を成功させるコツ:3つのポイント
ここでは、Web集客を成功させるためのコツについて見ていきましょう。
- ロールモデル、競合他社を参考にする
- 一貫性のある訴求と導線設計を行う
- Web集客のプロにサポートしてもらう
ロールモデル、競合他社を参考にする
これからWeb集客に挑戦する方は、自社と似たような境遇で成果を出した競合他社を、ロールモデルとして参考にするのがおすすめです。
ここでポイントとなるのが、自社と同じようなポジションに位置する企業をロールモデルにすることです。
- 企業の規模感(Webにかけているであろう予算感)
- Webマーケティングに対する知見
- リソース
上記を考慮したうえで、自社がWeb集客したい目的と一致する企業を参考にすることで、戦略を立てやすくなります。
施策の内容やテクニックだけでなく、どのようなチーム編成でどんな苦労を乗り越えたかなども参考にすると、自社のWeb集客を成功させる1つのアイデアになるでしょう。
同業他社を分析する際は、DockpitやSimilarweb、Ghosteryなどの分析ツールを活用するのがおすすめです。
以下にリンクを張っておきますので、ぜひご参照ください。
- Dockpit:競合分析などが可能
- SimilarWeb:こちらも競合分析などが可能(海外製品)
- Ghostery:競合サイトにどんなタグが埋まっているかわかる
一貫性のある訴求と導線設計を行う
Web集客からコンバージョンにつなげていくには、一貫性のある訴求と導線設計を行うことが大切です。
例えば、自社サイトでは価格の安さを売りにしているにもかかわらず、SNSではデザイン性をアピールしている場合、訴求に一貫性がなくユーザーが離脱する原因になってしまうでしょう。
Web集客では複数の施策を組み合わせるのが一般的です。
各施策で異なる訴求をしてしまわないためにも、コンセプトや戦略を明確にして一貫性のある導線設計を行うようにしましょう。
例えばなのですが、マクドナ○ドで超高級バーガーは実は一貫性がない例の1つと筆者は思っています(笑)また、フェラーリで大衆価格の車を出すのは一貫性がないと言えるでしょう。
Web集客のプロにサポートしてもらう
自社でWeb集客を行うことに不安を感じている場合は、プロのサポートを受ける選択肢も検討してみてください。
Web集客のプロであれば、戦略策定から実行、レポート作成まで業務を任せることができます。自社に適任者がいない場合でも、必要な人材をアサインしてもらえるため、新しい人材を採用する手間なく、迅速にWeb集客をスタートできます。
ただし、Web集客をプロに任せきると、業務内容がブラックボックス化しやすいので、自社スタッフも進捗状況を把握できるようにしておくことが大切です。
ちなみに弊社バクリでは「Web集客を内製化したい」と考えている企業の方向けに内製化支援を行っております。
月額25万円~で、貴社に最適な人材の採用から戦略策定、マニュアル作成などをサポート可能です。Webマーケティング全般の施策を内製化できるので、興味のある方はお気軽に無料相談からお問い合わせください。
【Web集客戦略について相談する】
Web集客に使える便利ツール
Web集客の分析や戦略立案に役立つツールを紹介します。
- Googleアナリティクス
- Dockpit、Similarweb
- Ghostery
- サーチコンソール
- キーワードプランナー、Googleドレンド
- Ahrefs、Semrush
- SNSマーケティングツール
- Meta競合出稿
- Google競合出稿
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Webサイトのトラフィックやユーザー行動を分析できるツールです。
- 流入数
- 流入元
- PV(ページビュー)
- 滞在時間
- コンバージョン率
上記のようなデータを取得できるため、Webサイトがどの程度のパフォーマンスを出しているのか評価するのに役立ちます。
分析ツールと併用して、同業他社と比較してどのような改善点があるのかを見つけることも可能です。自社サイトを運営する際は必須のツールと言えるでしょう。
Dockpit、Similarweb
DockpitとSimilarwebは、競合他社を分析する際に役立つツールです。
他社の集客を構造化して可視化できるため「どのような流入元からのアクセスが多いのか」や「どんなコンテンツが集客につながっているのか」などを明確にできます。
また他社サイトのドメインパワーやコンテンツの被リンク数なども分析できるので、SEOの集客戦略を立てる際の参考にもできるでしょう。業界のトレンドの傾向もわかるため、市場調査にも活用できるツールです。
Ghostery
GhosteryはGoogle Chromeの拡張機能で、競合分析に活用できるツールです。
設置されたタグをもとに競合他社がどのような広告媒体を使っているかや、どんなプラグインを利用しているのかを可視化できます。ライバル企業がどんな広告戦略を取っているのかを分析して、自社の集客戦略に活用できるでしょう。
Google Chromeを使っていれば、無料から利用できる便利なツールになっています。
サーチコンソール
サーチコンソールは、Googleが提供する無料のツールです。
自社サイトのパフォーマンスを監視してSEOを改善するのに役立ちます。Webサイトに問題があった際に確認できるので、データをもとに効果的な改善を行えるようになるでしょう。
サーチコンソールはGoogleが提供する無料のツールで、SEOからのWeb集客を向上させる重要なツールです。
- サイトの検索トラフィックの監視
- 健全性のチェック
- セキュリティ問題の警告
- リンクデータの分析
- SEOの改善提案の提供
上記のような分析が行えます。
例えば、サーチコンソールはどのキーワードがトラフィックを引き寄せているかを示し、どのページのパフォーマンスが最も高いのかを識別するのに役立ちます。また、モバイルユーザビリティの問題やクロールエラーなどの技術的な問題を見つけることも可能です。
Googleアナリティクスと合わせて、サイト運営に欠かせないツールの1つと言えるでしょう。
キーワードプランナー、Googleトレンド
キーワードプランナーは、Googleが提供するWeb集客戦略において効果的なキーワード選定を支援するツールです。
ユーザーの検索傾向から、関連性の高いキーワードやトラフィック量、競合性などを分析できるため、自社の目的に合わせたキーワード選定がしやすくなるでしょう。SEOや広告運用に活用できます。
競合性が低くコンバージョンにつながりそうなキーワードを選定することで、効率的に自社サイトへ集客しやすくなるでしょう。
また、Googleトレンドはキーワードプランナーほど粒度は細かくないものの、世の中のキーワードのとれんど(ボリューム)を図ることが可能です。
Ahrefs(エイチレフス)、Semrush(セムラッシュ)
AhrefsとSemrushは、SEOや広告、SNSなどの分析に役立つツールです。
特にSEO屋さんには必須のツールです。
- コンテンツが検索エンジンで何位に位置しているか
- 外部リンクの獲得数とリンク元の分析
- 競合他社のSEO戦略の分析
上記のような機能を備えており、効率的な分析と戦略立案を可能にします。
SEOを極めるには、競合他社の動向や冷静な分析が欠かせません。他社の動向を監視しつつ、自社の集客戦略に活用できる便利なツールです。
SNSマーケティングツール
SNSマーケティングツールは、各SNSアカウントを一括管理して分析できるツールです。
- コンテンツの予約と自動投稿
- エンゲージメントの追跡
- 広告キャンペーンの分析
- いいね!やシェア率のデータ取得
- ハッシュタグ検索の効果測定
上記のような機能が利用できるので、複数のSNSの運営が効率化できるでしょう。
HootsuiteやBufferなどのSNSマーケティングツールは、SNSを活用して本格的に集客している方の利用者が多いです。複数のSNSで一貫性のある集客戦略を実現したいときに活用できます。
Meta競合出稿確認ツール
SNS広告で集客戦略を立てる際に便利なのが、Facebookの広告ライブラリです。
主に競合分析を行なう際に活用できます。
- どんな広告デザインが評価を得ているか
- 出稿先のプラットフォームはどこか
- 広告のリンク先はどこか
- どのような広告タイプを選択しているか
上記のような要素を分析して、自社の広告戦略に落とし込めます。
他ジャンルの広告を分析できるので、さまざまなクリエイティブを参考にして他社との差別化を行なう際も活用できるでしょう。
Google競合出稿
Google広告を利用している場合は、競合他社とオークション分析を行なうことも可能です。
オークション分析は、検索型広告とショッピング広告で競合他社との掲載結果を比較できるツールになります。
- 競合他社の広告がどれくらい表示されているか
- 最上部に表示されている割合
- 自社と比較してどのくらい表示されているか
上記のようなデータを取得できます。
また、競合他社がどのキーワードに高い入札をしているか、どのキーワードで彼らが強いプレゼンスを持っているかを理解することも可能です。競合他社の広告戦略を参考にする際に活用できるでしょう。
バクリからのワンポイントアドバイス
今回もかなり冗長の記事になってしまいました(笑)
Web集客には様々な選択肢がある中で、自社の強みを活かしたWeb戦略が前提ということは言うまでもありません。
また、Web集客は競合との差別化戦略をもって初めて効率的な集客が可能になりますので事前の競合分析も必須です。つまり事前に予習がなくては勉強がはかどらないことに似ています。
ぜひ、事前の予習を念入りにしましょう。
そして、独学で難しいと感じた場合には、予備校ならぬバクリにご相談お待ちしております。
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